野山を駆け回るように、原野と樹上を遊びつくそう。
遊びに熱中し、本能を目覚めさせよう。
安田祐治先生の長年の実践研究の末に生まれた安田式は、こどもの体力増強や
技能向上を第一の目的とするのではなく、「熱中できる遊び」を通して
脳や全身の機能器官の発達を促し、
人間形成の基礎を育むことを目的としています。
こどもは本来1日中動き回っています。
かけっこしたり、鬼ごっこしたり、縄やボールで遊んだり、木登りしたり…
安田式では、これらの全身を使って大きく動く「粗大運動」を6つの動作に絞り、原野と樹上の2つに分類します。
全ての動作をバランスよく、段階的に遊びの中で経験することで、
心と体の力みをとり、全身を巧みに動かす体の機能器官を育み、
怪我や事故から身を守る「安全能力」を向上させます。
遊びは繋がるからこそ楽しい、
繋がるからこそ上達します。
何かがうまくできないということは、それに繋がる遊びの経験が足りないだけ。
仲間と一緒に目当てを持って楽しんで、無理なく積み重ねる成功体験は、
達成感と満足感を満たし、より一層のやる気を引き出し、自主性と向上心を育みます。
どの子も無理なく「育ちの階段」を登っていけるよう、心と体の発達段階を見極め”熱中できる遊び”へと導く理論を体系づけました。
訓練的に教え込んだり、反復練習をさせるのではなく、
皆でできる簡単な遊びから高度な動きまでを段階的に目当てをもって楽しめるように導きます。
自分で考え自分で工夫し自分で創り出そう
人の心を知り力を合わせ助け合おう
一人一人に寄り添うのではなく、集団の力を信じ、集団の力で相互に高めあえる“燃える集団”をグループ、
クラス、学年単位へと発展させ、園全体が活気溢れる状態を目指します。
並んで順番に個々が運動するのではなく、仲間と共感し、待ち時間なく繰り返し楽しめるように導くことで、
ルールを守り、コミュニケーションを取りながら、互いを意識し、協力共感する社会性を養います。
原野と樹上の多様な動作を年齢・発達に応じて
組み合わせてみんなで楽しみます。
以上のポイントを押さえて、みんなで一斉に毎日短時間楽しみ、運動量と種類を豊富に経験することで基本動作を体得し、
安全能力や技能の向上を段階的、効果的に達成します。