苦手なことも好きになれる
私は昔から「ものづくり」が好きで、前職はシステムエンジニアという、言わばIT業界のものづくりに携わっていました。転職を機に、その欲求も満たしながらも、保育・教育に何らかの形で携れる仕事を探していましたので、YELLには子供が熱中して遊ぶ安田式遊具と、イメージしたものを自在に形に出来るKAPLAがあると知って「これだ!」と思いました。業種も職種も全く新しい仕事にチャレンジするという、今思うとかなり思い切ったことをしたものですが、その時の募集要項に記載されていた、「PCスキルに長けた人を求めている」という一文が「私だけの活躍の仕方があるかもしれない」と背中を押してくれたのを覚えています。
入社当初は、上司や先輩のKAPLAワークショップ、全国への安田式遊具の納品や体育指導に同行させてもらいながらOJTで営業職について勉強しました。事務所に帰ってきたら翌日の納品準備を行ったり、前職のシステムエンジニアのスキルを活かしてホームページの更新やチラシのデザインなどを行う毎日。時には事務さんの応援として事務所の電話に出ていたこともあり、とにかく出来ることなら何でもさせてもらいました。社内での仕事はもともと得意分野でしたが、社外での仕事は色んな人に出会い、その人達に商品や会社の魅力を「伝える力」が求められます。KAPLA業務からのスタートでしたが、私は人前で喋ったりするのが苦手だったので、果たして自分なんかが務まる仕事だろうか?という不安もありました。それでも、出来るようになるまで何度も練習したり、上達するためにコツコツ積み上げていく努力は誰にも負けないし、出来るようになるまで絶対諦めない!という負けん気の強さはありましたので、上司がKAPLAワークショップで言っているセリフや流れをとことん覚えて真似するところから始めました。1人で行けるようになると、ワークショップを通じて担当の顧客を持つようになったので、今度は営業時のトーク、資料映像の見せ方、これもある程度型にはめ込んで反復練習。自分の担当先に立ち寄った際、KAPLAだけでなく安田式遊具や指導法の話をするということを繰り返すうちに、少しずつ遊具のご注文も頂けるようになりました。自分で提案したからにはと、遊具の納品を自分で責任を持って行ったり、体育指導も行うようにもなりました。先輩に沢山のアドバイスを頂きながらも、出来ることが着実に増えていきました。
そして、気がつくと苦手なはずだった人前で話すことも今では楽しいと思えています。むしろお客様にお褒めの言葉を頂いたりして、ちょっと自信を持ってもいいのかな、なんて思える様になりました。苦手なことが得意に、嫌いが好きになったのは、その先のゴールが明確であったのと、変われるチャンスが何度でも沢山あったからだと思います。子供達が熱中出来る遊びの中で成長するように、大人も熱中出来る仕事を通して自己成長出来るものですね。
全ての仕事は繋がっている
現在は、KAPLAワークショップ業務と後輩の育成指導を行いながら、企画広報チームのリーダーを任されています。入社当初よりホームページの更新やチラシのデザインなどを少しずつ手がけ、自身のスキルアップも図ってきましたが、イラストレーターや動画制作などのPCスキルに長けたスタッフが揃ってきたことで企画広報チームとして社内外のあらゆる発信業務をチームで担えるまでになりました。せっかく苦手を克服して好きになった営業という業務から企画広報にシフトチェンジする時には、多少後ろ髪を引かれる気もしたのですが、今では私にしか出来ない仕事だと自負して楽しんでいます。というのも、これまで現場で培ってきた経験があるからこそ、どのような切り口が伝わりやすいのか?どんな企画にニーズがありそうか?を、お客様一人ひとりの顔を思い浮かべながら考えて形にすることができ、ピントの合った企画や制作が出来ているのではないかと思うから。一見、営業とは違った形の業務に見えますが、実際にやってみると手段が違うだけで広義では企画広報も営業であり、目指すゴールは同じだなあと思います。むしろ影響力の大きな業務ですから、今まで以上に「伝える力」を必要としますし、良くも悪くも会社全体のイメージを大きく左右してしまう難しくもやりがいのある業務だと感じています。
また、前職でのシステムエンジニアとしてのスキルを生かし、社内の情報共有のためのポータルサイトの立ち上げや、顧客管理システムの構築などにも取り組んできました。ここでも事務と営業を両方経験した事が活きました。わずかな期間でしたが、どちらの業務にも携わったからこそ社内の潜在的なニーズに気付き、形にする事が出来たのだと思います。社内での業務が煮詰まった頃に、ちょうど予定が入り営業で外に出ると、視点が変わって閃いたり、お客様との会話の中にヒントを見つけられたりもします。全ての経験が繋がっていると実感する今日この頃、次はリーダーとして部下の成長に繋がる経験を考えていくのが楽しみです。自分が沢山貰ったチャンスを、様々な形で還元し、経験が繋がっていく楽しさを共有出来たら嬉しいです。
チームで仕事をする醍醐味がたまらない
企画広報チームの業務は、企画の立案を始め、研修会の告知(FAXやDM、WEB配信)、カタログやチラシ等印刷物の制作、eラーニングサイト「がんばりまめ.com」の講座(動画)の制作とサイト運営、営業用の提案資料や動画の制作など、多岐に渡ります。そしてそれらを全て社内スタッフで担っているのが弊社の自慢です。唯一無二の商品の価値や取り組みの内容を自分達の言葉で伝えることと、日々進化し続けるその内容に合わせていくスピード感とを同時に満たすためには内製化が必須です。会社のメッセージをより正確にかつ迅速に発信し続けることは、YELLのブランド力を高め続けることに直結するからです。餅は餅屋ということもあり、会社の成長と共に、ブランドロゴやWEBデザイン等に関してなど、様々な分野で外部の力もお借りするようになってきましたが、その分上手く連携をとる調整力や配慮を必要とします。プロの力を最大限に発揮していただいた上で、最適解を導き出すためには任せきりでは難しく、企画や商品のことだけではなく、業界の動向やマーケティングなど様々な見識を高めておくことも必要です。
そんな業務を共に担っているチームのメンバーは、私に負けず劣らず「ものづくりの楽しさ」に魅了された、個性あふれる愉快な仲間です。自分の仕事に責任とこだわりを持つがゆえに、時に意見が衝突することもありますが、一人ひとりの力が上手く重なり合うととても大きな力を発揮する瞬間があります。そんな瞬間こそがチームで仕事をする醍醐味で、企画完了時には毎回アツクなってしまいます。それが偶然ではなく必然となるように、チームが常に最高のパフォーマンスを発揮出来るように、リーダーとして牽引出来るようになるのが私の目下の目標です。人前で話すのが苦手と言っていた頃の私には、想像するのも難しいテーマに今向き合っているかもしれませんが、これからも仕事を通して、自分の成長はもちろん、部下や会社の成長に大きく貢献出来るリーダーを目指して精進します。