社員紹介
中島 純
全ての仕事は繋がっている

試行錯誤の毎日が今に繋がっている

現在は、営業統括部長としてトレーナー営業スタッフのサポートをしながら、九州沖縄を含む西日本を中心に、一園でも、一人でも多くの子供達に安田式遊具とその指導法をお届けするため、全国各地を回っていますが、私が入社したのはエール創業間もない頃で、社員は前社長(以下、吉川現会長のこと)と専務の他に3人だけでした。大学卒業後は大阪の広告代理店に勤めていましたが、旧知の仲である取締役の居関との再会をきっかけに、生来の「人との繋がり」を大切にする性分や、旧来から人としての信用や魅力を感じていた取締役の人柄、また前社長の想いを聞く中で、お客様や社会に提供できる価値に信念を持ち続けることが出来る仕事だと確信を持ち、転職を決意しました。

入社当初は、会社はもちろん取扱商品にも知名度はなく、顧客もありませんから毎日飛び込み営業でした。関西中を片っ端から安田式遊具とKAPLAを中心に営業して回るのですが、どこの園にも既に遊具も積木も揃っていますし、出入りの懇意にされている業者さんが居たりします。提案が通るのは容易なことではなく、苦労はありましたが、一から自分達が広げていくやりがいと手応えはありました。がむしゃらに提案方法を模索する中で、実際に商品を使って子供と遊ばせていただいて商品の価値や使い方をお伝えしていくという手法は編み出されました。この業界では、商品を届けたり設置工事が終われば納品完了というのが当たり前でしたが、遊び方や使い方といったソフトの部分を合わせてお届けすることで、お客様との距離が縮まり、満足度もアップし、「珍しい!」「面白い!」「頑張りや」とご紹介に繋がっていきました。あの頃は必死で、子供達や先生方向けにお時間を頂いて、遊びのデモンストレーションのようなことをして、どのように伝えるのがわかりやすいかと試行錯誤を繰り返していましたが、それが現在のソフトとハードをご提供する提案スタイルの原型に繋がっているように思います。今では、ワークショップなどのイベント業や、子供向けや先生方向けの研修会や講演会等、ソフト自体が大きな事業の柱となっています。

世の中に認知されていないけど子供達の成長に本当に良い、唯一無二の商品を他にはない提案、納品手法で情熱的に伝え続けることで、少しずつ道が開け、徐々にカプラや安田式遊具を納入していただける園が増えていきました。少しずつ着実に広がるご縁の数と共に仲間も増え、規模が大きくなるとともにご提案ツールも充実し、お客様にお届けできる価値もますます充実してきました。社内の研修や宴会で全員集合すると、大所帯になったなとしみじみ思うとともに、いろんな業種からよくもまあこんなに面白くも素敵な仲間が集まったものだと感心して嬉しくなったりします。

仕事の要は「人」である

私はどんな仕事でも、最終的には「人」であると考えています。私は様々な地域に出張しますが、その先々に気が付けば行きつけのお店が出来、そこに行くのも一つの楽しみになっています。いろんな店を好奇心旺盛に探索するのを楽しむ人もいるようですが、私は早くに気に入った店と出会うと嬉しくて、そこに通い詰める傾向にあります。探せばもっと美味しいお店、お洒落なお店、安い店などがあるのかもしれませんが、あまり浮気はしません(笑)。

その理由を考えてみると、味やコスパも大事ですがそれ以上にその店のマスターなど「人」に会いに行っている自分に気が付きます。もちろんその「人」は、その道の経験や知識に裏打ちされたプロフェッショナルぶりを感じられる人であることが多いのですが、それはただ親しくなった気の合う店の「人」ではなく、人柄や対話なども含めリスペクトが同居する「好きな人」なんだなと思います。学生時代も体育会のクラブに所属しており、時代が時代だけに時には先輩からの厳しいお説教もありましたが、考えてみると正しいことを言われているから納得するのではなく、好きな(リスペクトできる)先輩のお説教だから納得していたように思います。

ちょっと脱線してしまいましたが、営業という仕事は、商品を通して相手に喜んでもらう仕事だと思います。注文していただき、実際にご使用いただかないと喜んでいただけませんので、売れないと始まりません。ですから皆熱心に売り込むのですが、物が良ければ売れるのかというとそう単純なものではありません。物が良いことは大切ですが、私はお客様が人とセットで注文したくなる領域を目指したいと常々思っています。私がお店のマスターに惹かれるように、知識、経験を積み重ね、お客様からのリスペクトが同居する「好きな人」になれるようにと思っています。

ありがたいことに、お客様の親しい先をご紹介いただくケースも多く、ご縁の繋がりに感謝しながらこれまでやってきました。これは、少なからず私がお客様にとって「好きな人」になれたからではないかと思いますし、他のスタッフにもこの感覚を掴んで欲しいと、同行の時などに折を見ては伝えています。一人ひとりの子供達や園長先生、理事長先生の顔を浮かべて、そのご縁を大切にしながら業務を行う、そんな想いを共有できる仲間を頼もしく思っています。

仕事の要は「人」である
「教わり」上手は、「教え」上手に

「教わり」上手は、「教え」上手に
―このページを読んでくださった学生さんへ―

エールへの入社を検討し、選んでくれたということは、例えば「遊び・遊具・おもちゃ・教育」など、エールにまつわる何かのキーワードに興味関心を持って頂いたのだと思います。しかしながら、もちろん業務の中には、そのキーワードに直接関係しない副次的業務も色々あります。ただそうした、働く上での原動力となる初心を常に持ち続けることが出来れば、エールには皆さんの力を存分に発揮できる場が整っています。私の場合は、“人と人との繋がり・縁を大切にする”というキーワードを学生時代から大切にしてきました。そんな私が気づいたことがあります。

人間には何歳になっても常に「教わる機会」と「教える機会」が繰り返されていて、教わるのが上手な人は、人に教えるのも上手な人だと思っています。「教える」ことと「教わる」ことは表裏一体の関係で、どちらかだけが優れているということはありません。世の中には“教える技術”の本やノウハウはたくさん出ていますが、実は教わる方にこそ技術が必要だと思います。皆さんは、ぜひ「教わり上手」になってください。教わり上手な人は得をしますし、同時にきっと教え上手な先輩になっていきます。そして人に物事を教える時、教わる時には、「難しいことを簡単に、簡単なことをより深く」をテーマに意識してみてください。難しい言葉を噛み砕き、簡単な事の奥や裏側を意識することで相手の心に残る話ができ、また心に残る解釈が出来ます。

私達の仕事で一番大切なことは、「伝える力」かもしれません。子供達、現場の先生、園長先生や理事長先生を始め、幼児教育に関わる全ての人に「やってみたい!できそう!」と思っていただけるかどうかが大切です。そこにはお客様だけでなく、共に働く仲間に対しても、そして何より自分自身もそう思わせられる力がなければいけません。「伝える力」をつけるためには、想像力と、伝えるために具体的な行動に素直に移せる実行力が重要です。はじめから完璧でなくても大丈夫。教わり上手な先輩たちが、教え上手になるために皆さんをお待ちしていますから。皆さんとの素敵なご縁を楽しみに、お待ちしています!

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